シンプルな形から猫を描く練習法

「猫を描く」と聞くと、そのしなやかな体つきや毛並みを思い浮かべてハードルが上がってしまうかもしれません。そこで前回同様に、シンプルな形から猫を描く練習法をご紹介します。この方法は初心者でも取り組みやすく、猫の基本的な構造を理解するのに最適です。

1.猫を観察して基本形に分解する 

最初のステップは、猫をシンプルな形に分解して捉えることです。実際の猫を観察したり、写真を参考にしたりして、体の各部分を円や楕円、三角形、長方形などの基本形に置き換えてみましょう。 

例えば、猫の体は細長い楕円、頭は丸、耳は逆三角形、しっぽはしなやかな曲線状の円柱に見立てることができます。この練習によって、猫の姿を捉える際の「基礎フレーム」を作れるようになります。

2.体のバランスを確認する 

基本形を描いたら、それらを正しい位置に配置して、猫全体のバランスを確認します。このステップでは、以下のポイントを意識してください: 

頭と体の大きさの比率 

脚の長さと太さ(特に前脚と後脚の違いに注意) 

しっぽの長さや角度 

バランスが崩れると猫らしさが失われてしまうので、少し離れて全体を眺めながら調整することをお勧めします。

3. 線を整えて形を洗練する 

バランスが取れたら、形を洗練させていきます。この段階では、基本形をベースにして柔らかな曲線を描き加え、猫らしいシルエットを作ります。特に耳、鼻、足先、しっぽなどの細部を加えることで、絵に生命感が生まれます。 

* ヒント 

猫の体は直線的ではなく、しなやかなカーブが特徴です。毛並みの描写は後で行うので、まずはシンプルな輪郭に集中しましょう。

4. 色や質感を加えて完成させる 

シンプルな形で猫を描けるようになったら、次のステップとして毛並みや影、色を加えてみましょう。これは初心者にとって少し難しい工程ですが、細かい線や明暗を丁寧に描き込むことでリアリティが増します。

*コツ 

初めは単色で影をつける練習から始め、徐々に複数の色を使うようにします。 

毛並みは短い線を何度も重ねるように描くと、リアルな質感が表現できます。 

猫特有の柔らかな毛並みや丸みを意識しましょう。

5.まとめ 

猫をシンプルな形から描く練習法は、基本形を捉え、バランスを整え、ディテールを加えるという段階を踏むことで、初心者でも効果的に取り組むことができます。重要なのは、完璧を目指すのではなく、楽しみながら続けること。繰り返し練習するうちに、あなたの描く猫はどんどん生き生きとしたものになっていくでしょう。

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投稿者プロフィール

猪飼 菜奈
猪飼 菜奈
デザイナーとしてコンシューマーゲームの背景や、某有名RPGソシャゲの背景をデザイン・制作しています。